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055 大納言公任 滝の音は

大納言公任大納言公任
だいなごんきんとう

滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ
たきのおとは たえてひさしく なりぬれど なこそながれて なおきこえけれ

意訳
「滝殿の滝」の音は、すでに途絶えてしまっていても、その名声は、今も耳に聞こえてきます。
歌の種類
雑 『拾遺集 雑上449』
決まり字
たきのおとは たえてひさしく なりぬれど
なこそながれて なおきこえけれ
語呂合わせ
 滝の名こそ(たきの なこそ)

人物

藤原公任(966年-1041年2月4日)
祖父、父に続いて関白・太政大臣を務める。
息子に権中納言定頼がいる。
貴族、歌人、歌論家。

三船の才(さんせんのさい)

藤原道長が大堰川での宴を開いた際、漢詩、管弦、和歌の3つの船を出しました。
それぞれの道の名人を乗せて技を披露してもらい、それを楽しむをいう趣向でした。
道長が公任にどの船を選ぶかと聞いたとき、公任は和歌の船を選び、歌を詠みました。

小倉山 嵐の風の 寒ければ もみぢの錦 きぬ人ぞなき
皆がさすがと賞賛すると、公任は漢詩にしておけばもっと名声が上がったろうに、と言ったといいます。
この逸話から公任のことを三船の才というようになりました。

若紫はいらっしゃいませんか?

左衛門の督、「あなかしこ。このわたりに、わかむらさきやさぶらふ」とうかがひ給ふ。
源氏に似るべき人も見え給はぬに、かのうへはまいていかでものし給はむと、聞きゐたり。

『紫式部日記』より

1008年霜月のついたちの日。
敦成親王(後一条天皇)の誕生祝いの宴で、公任は紫式部
「ちょっと失礼しますが、この辺りに若紫はいらっしゃいませんか」
と、覗いてお尋ねになられました。

若紫は紫式部が書いた『源氏物語』のヒロインの一人、紫の上のことです。

『源氏物語』は、主人公光源氏とその子孫の人生を描いた長編小説です。
光源氏は光輝くように美しく、才能にあふれ、そして恋多き男性でした。
モデルとして源融、源高明や光孝天皇、藤原道長、藤原伊周、源光、嵯峨天皇、藤原実方などの名前があげられています。

光源氏は病で北山に静養に行きます。
そこで、庵室を覗き見すると、10歳くらいの美少女を見つけ、一目惚れします。
この美少女が若紫、後の紫の上です。
光源氏は、養育者の祖母に若紫との結婚を申し込みますが、冗談にされ断られます。
しかし、この祖母が亡くなったのを聞くと、若紫が父親に引き取られる前に、連れ去って、後に妻にします。
非常に美しい女性で、光源氏が関係した多くの女性の中でも、もっとも愛された女性です。

公任は自分を光源氏に、紫式部を紫の上に例えたのでしょう。
紫式部、この公任の戯れに、こう書き続けています。

光源氏に似た人すら、お見かけいたしておりませんのに、まして紫の上がどうしておられるとおっしゃられるのかしら、と聞いていました。

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