カササギの(07)会いに行くのは彦星からでなくちゃいけない理由
2015年6月14日 百人一首
中国:織女 →→→→→ 牽牛 日本:彦星 →→→→→ 織女 先にご紹介した『万葉集』の七夕の歌152首に、織女が彦星の元へ通う歌は、たった2首です。 それもそのうちの1首は、大伴家持の歌なのです。 織女し 舟乗りすらし …
カササギの(06)天の川を渡るなら、月の舟で参りましょう
2015年6月13日 百人一首
では、カササギに代わって日本でのみ登場した「舟」とは、何なのでしょうか? 太陰太陽暦の七月七日は必ず半月です。 新月から、次の新月の前日までを一ヶ月と考える暦なので、ちょうど十五日前後に満月がきます。 七日は新月から満月 …
カササギの(05)冬の夜空にカササギはいません
2015年6月12日 百人一首
大伴家持が見た白い橋。 この「橋」が、「宮中の建物をつなぐ渡り廊下」を指すのか、天上に見える「天の川の橋」を指すのかは意見が分かれています。 「カササギ」の解釈 「カササギ」をどう解釈するのか、藤原定家の小 …
カササギの(04)カササギのいない国 ニッポン
2015年6月11日 百人一首
カササギがいない時代に、中国の七夕伝説は日本に伝わりました。 六年(598年)四月 難波吉士磐金 新羅より至りて 鵲二隻を献る 乃ち難波社に養はしむ 因りて枝に巣ひて産めり (『日本書紀 推古天皇記』より) 意訳すると …
カササギの(03)天の川を渡る方法
2015年6月10日 百人一首
カササギは中国の伝説の中で登場していました。 『万葉集』(750年頃成立)では132首もの、七夕の歌があります。 この悲しい恋の物語が当時の歌人の間で、大流行したのが、よくわかります。 みんなこぞって、人々に感動の涙を流 …
カササギの(02)カササギは、中国の七夕伝説からきました
2015年6月9日 百人一首
カササギはお腹のところだけが白い、カラスの仲間です。 日本には現代まで、佐賀県とその周辺地域にしか棲んでいない鳥です。 日本発祥の伝説では、カササギが出てくるはずはありません。 中国での七夕伝説の成立 中国、前漢時代(紀 …
カササギの(01)霜と七夕の組み合わせは、変でしょ
2015年6月8日 百人一首
かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける 季節 冬 出典 新古今和歌集 作者 大伴家持。718(?)年-785年8月28日没。 …