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カササギの(10)神の衣を織る女

折口信夫氏のいう、水辺の小屋で機を織る乙女の祭儀は、どこにあるのでしょう。 『水の女』で具体的な例として示されているのは、記紀にある神代の所伝によるものでした。 記紀にある高貴な女性たちの名前に機に関した讃え名が多かった …

カササギの(09)伝説の女

カササギについて調べている間に棚機津姫(タナバタツメ)伝説ということばに度々出会いました。 日本古来から棚機津姫伝説があり、これと中国の七夕伝説が融合したので、七夕をタナバタと読むのだ、という説です。 棚機津姫伝説とは、 …

カササギの(08)宮中で七夕はトレンディなイベント

中国では、七月七日に乞巧奠(きつこうてん)という行事を行っていました。(6世紀編纂『荊楚歳時記』より) 七月七日の夕方、女性が色糸を結び、針の穴を穿ち、或いは金・銀・鍮石を以って針を為り、庭にござを敷いて、酒やくだもの、 …

カササギの(07)会いに行くのは彦星からでなくちゃいけない理由

中国:織女 →→→→→ 牽牛 日本:彦星 →→→→→ 織女 先にご紹介した『万葉集』の七夕の歌152首に、織女が彦星の元へ通う歌は、たった2首です。 それもそのうちの1首は、大伴家持の歌なのです。 織女し 舟乗りすらし …

カササギの(06)天の川を渡るなら、月の舟で参りましょう

では、カササギに代わって日本でのみ登場した「舟」とは、何なのでしょうか? 太陰太陽暦の七月七日は必ず半月です。 新月から、次の新月の前日までを一ヶ月と考える暦なので、ちょうど十五日前後に満月がきます。 七日は新月から満月 …

カササギの(05)冬の夜空にカササギはいません

大伴家持が見た白い橋。 この「橋」が、「宮中の建物をつなぐ渡り廊下」を指すのか、天上に見える「天の川の橋」を指すのかは意見が分かれています。   「カササギ」の解釈 「カササギ」をどう解釈するのか、藤原定家の小倉百人一首 …

カササギの(04)カササギのいない国 ニッポン

カササギがいない時代に、中国の七夕伝説は日本に伝わりました。 六年(598年)四月  難波吉士磐金 新羅より至りて 鵲二隻を献る 乃ち難波社に養はしむ 因りて枝に巣ひて産めり (『日本書紀 推古天皇記』より) 意訳すると …

カササギの(03)天の川を渡る方法

カササギは中国の伝説の中で登場していました。 『万葉集』(750年頃成立)では132首もの、七夕の歌があります。 この悲しい恋の物語が当時の歌人の間で、大流行したのが、よくわかります。 みんなこぞって、人々に感動の涙を流 …

カササギの(02)カササギは、中国の七夕伝説からきました

カササギはお腹のところだけが白い、カラスの仲間です。 日本には現代まで、佐賀県とその周辺地域にしか棲んでいない鳥です。 日本発祥の伝説では、カササギが出てくるはずはありません。 中国での七夕伝説の成立 中国、前漢時代(紀 …

カササギの(01)霜と七夕の組み合わせは、変でしょ

かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける  季節  冬  出典  新古今和歌集  作者  大伴家持。718(?)年-785年8月28日没。  意訳  七夕の夜、天の川にカササギがかける白い橋。宮中の …

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