年別アーカイブ: 2015年
七夕祭(2) 七夕に食べる素麺は七夕とは無関係なのです
2015年7月7日 百人一首
3000年前の中国の帝王、高辛氏。 大変な聡明な人物であったが、残念なことに子供を亡くしてしまいます 7月7日のことでした。 その子が幽霊となって、人々に瘧(おこり マラリアの一種)をはやらせました。 そこで生前子供が好 …
七夕祭(1) 宴の食事
2015年7月7日 百人一首
日本で1600年余り、天を見上げ、川を臨んで祝ってきた七夕祭 かささぎの渡れる橋に置く霜の 白きを見れば夜も更けにける 百人一首 歌番号6 大伴家持 この大伴家持のカササギの歌で七夕について調べました 飛鳥、奈良時代から …
カササギの(まとめ)七夕とタナバタと棚機の伝来
2015年6月24日 百人一首
かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける (七夕の夜、天の川にカササギがかける白い橋。 宮中の渡り廊下に降りた霜の白さを見ると、夜も更けたと思われるよ。) 百人一首 歌番号6 大伴家持 冬、寒い夜 …
カササギの(15)完結 桜の下でタナバタを請う
2015年6月22日 百人一首
『伊勢物語』に、こういう話があります。 季節は、桜の盛り、春の頃です。 場所は、惟喬親王の水無瀬離宮 現在の、水無瀬離宮跡は大阪府三島郡に残っています。 惟喬親王は、毎年桜の頃に水無瀬離宮に来られました。 その時はいつも …
カササギの(14)織女の渡来
2015年6月21日 百人一首
古代、高機と一緒に日本に来た織女たちの歴史を見てみます。 織女の渡来 応神紀14年2月(283年) 百済王、縫衣工女を貢る。(縫衣工女=着物を縫う女性技術者) 真毛津と曰ふ。 応神紀37年2月(306年) 呉王、是に工女 …
カササギの(13)織機の歴史
2015年6月20日 百人一首
普及に明治時代までかかった最高級手織り機は、 5世紀既に渡来していた 日本やアジア各地に残る民具の織機をみると、大きく3種類に分けることができます。 ①原始機(げんしばた) 機台を持たず、柱などに固定した経糸(たていと) …
カササギの(12)七夕はなぬかのよと読む
2015年6月19日 百人一首
七夕をタナバタとは読む以前のこと 七夕ハ古ハ、ナヌカノヨト呼ビシガ、後ニタナバタト云フ、棚機(タナバタ)ツ女ノ省言ニテ、織女ヲ云フナリ 『古事類苑』より なぬかのよといふべきを、いつの比よりか七夕をたなばたと訓るは、より …
カササギの(11)民間の七夕
2015年6月18日 百人一首
民衆の七夕祭の歴史に、機を織る女性の存在はあるのでしょうか。 そして、民衆の七夕の歴史はどうだったのでしょうか。 柳田国男氏の七夕についての伝承を調べてみました。 結論から言って、タナバタツメは出てきません。 タナバタツ …
カササギの(10)神の衣を織る女
2015年6月17日 百人一首
折口信夫氏のいう、水辺の小屋で機を織る乙女の祭儀は、どこにあるのでしょう。 『水の女』で具体的な例として示されているのは、記紀にある神代の所伝によるものでした。 記紀にある高貴な女性たちの名前に機に関した讃え名が多かった …