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091 後京極摂政前太政大臣 きりぎりす

後京極摂政前太政大臣後京極摂政前太政大臣
ごきょうごくせっしょうさきのだいじょうだいじん

きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む
きりぎりす なくやしもよの さむしろに ころもかたしき ひとりかもねん

意訳
こおろぎが鳴く、霜の降りる寒い夜。薄いむしろの上に、自分一人分の着物を敷いて、わたしはひとり寂しく眠るのだろうか?
歌の種類
秋 『新古今和歌集 秋歌下518』
決まり字
ぎりす なくやしもよの さむしろに
ころもかたしき ひとりかもねん
語呂合わせ
 きりぎりすの衣は固い(きりぎりすの ころもはかたい)

人物

後京極摂政前太政大臣(1169年-1206年4月16日)
九条良経
平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての公卿。
摂政関白・九条兼実の次男。
慈円の甥。
法性寺入道前関白太政大臣の孫。
『新古今和歌集』の仮名序を作る。
藤原俊成定家らの御子左家に師事し、また六条歌人らとの交流があった。

キリギリスはコオロギ

機織り機

 「コオロギ」は、「蟋蟀」と書き、中世以前は鳴く虫全般を指すことばでした。
「現在のコオロギ(コオロギ科コオロギ亜科)」だけを指すものではありませんでした。

 ここで言う「キリギリス」こそが、「現在のコオロギ」に当たります。

 では、「現在のキリギリス」とは何かと言いますと、「ハタオリ(機織り)」「機織り女(ハタオエリメ)」と呼ばれていました。
キリギリスの鳴き声が、機織りの音「ギィーーッ、チョン」に似ているのが由来だそうです。

もしも、霜の降りる寒い夜、むしろに横たわる良経の側で鳴いていたのが、「現在のキリギリス」だったなら、衣を織る音に、心が温まったかも。
なんて、いかがでしょう。

暗殺疑惑

 何やら物騒なタイトルです。
後京極摂政前太政大臣は、その名の通り年若くして太政大臣、摂政という位まで登りつめました。
しかし38歳という若さで、彼は暗殺によって命を落としたのではないかという疑惑があるのです。

建永元年三月七日薨 頓死但於寝所自天井被刺殺云云
  『尊卑分脈 良経公伝』より

しかるに建永元年三月、当今土御門院、良経の亭へ行幸ならせたまはんと有りければ
良経公門墻館舎を構へ、修理厳重にして、御駕を待ち奉られけるに
何者ともしれず、良経公の寝所に入り、天井より槍をさしおろし突殺してにげ去りければ
帝甚だ惜みかなしませたまひ、詔してその盗賊をあまねく捜し索めしめたまへども、終に捕へ得ずといへり。
 『百人一首一夕話』より

 深夜未明、宮廷内の自邸の寝所で一人、休んでいるところを、天井から槍(ほこ)で刺し突き殺されました。
推測される動機としては、『新古今和歌集』の序文執筆者の選に漏れた者の逆恨みや、反鎌倉幕府勢力の仕業など諸説あるようです。

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