藤原敏行朝臣
ふじわらのとしゆきあそん
住の江の 岸に寄る波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ
すみのえの きしによるなみ よるさえや ゆめのかよいじ ひとめよくらん
意訳 |
夢の中、わたしのところに通って来ておくれ。夜でさえ、どうしてあなたは人目を避けて、会いに来てくれないの? |
歌の種類 |
恋 『古今和歌集 恋歌二559』 |
決まり字 |
すみのえの きしによるなみ よるさえや ゆめゆめのかよいじ ひとめよくらん |
語呂合わせ |
炭の夢(すみの ゆめ) |
人物
藤原敏行朝臣(?-901年?)
藤原南家の流れであるが、妻が在原業平の妻の妹だったことから、業平と親交があった。
三十六歌仙の一人。
能書家。国宝神護寺の梵鐘の書は敏行が揮毫。
読み上げ
017 在原業平朝臣 ちはやぶる | 019 伊勢 難波潟 |