西行法師
さいぎょうほうし
嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな
なげけとて つきやはものを おもわする かこちがおなる わがなみだかな
意訳 |
「嘆け」と言って、月が、もの思いをさせるではないのです。月のせいのふりをして、流れるのです、わたしの涙は。 |
歌の種類 |
恋 『千載集 恋歌九929』 |
決まり字 |
なげけとて つきやはものを おもわする かこちがおなる わがなみだかな |
語呂合わせ |
嘆け過去(なげけ かこ) |
人物
西行法師(1118年-1190年2月16日) 俗名は佐藤義清。 武士・僧侶・歌人。 徳大寺家随身を勤めていた。 23歳で出家。 諸国を旅し、修行、作歌につとめる。
読み上げ
085 俊恵法師 夜もすがら | 087 寂蓮法師 村雨の |