中納言行平
ちゅうなごんゆきひら
立ちわかれ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む
たちわかれ いなばのやまの みねにおうる まつとしきかば いまかえりこん
意訳 |
お別れです。わたしは因幡の国へ参ります。でも、皆さんがわたしを待っていると聞いたなら、すぐに帰ってきますよ。 |
歌の種類 |
離別 『古今和歌集 離別歌365』 |
決まり字 |
たちわかれ いなばのやまの みねにおうる まつとしきかば いまかえりこん |
語呂合わせ |
立ち待つと(たち まつと) |
人物
中納言行平(818年-893年)
平城天皇の孫。
父・阿保親王が薬子の乱に連座、左遷したため、弟在原業平らと共に臣籍降下し在原氏を名乗る。
855年に因幡守(鳥取県東部)に任命されており、その時の歌と考えられる。
読み上げ
015 光孝天皇 君がため | 017 在原業平朝臣 ちはやぶる |