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047 恵慶法師 八重葎

恵慶法師恵慶法師
えぎょうほうし

八重葎 茂れる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり
やえむぐら しげれるやどの さびしきに ひとこそみえね あきはきにけり

意訳
つる草が生え茂る屋敷はとても淋しい。ここを訪ね来る人は誰もいないのに、秋だけは来るのだなぁ。
歌の種類
秋 『拾遺集 秋140』
決まり字
やえむぐら しげれるやどの さびしきに
ひとこそみえね あきはきにけり
語呂合わせ
 八重で人こそ見えねぇ(やえで ひとこそみえねぇ)

人物

恵慶法師(生没年未詳)
中古三十六歌仙の一人

河原院

この歌の『拾遺集』の詞書にこうあります。

河原院にて、荒れたる宿に秋来るという心を人々よみ侍るに

この河原院とは、源融の旧邸宅のことです。
12000坪の敷地面積を誇る、贅を尽くしたものでした。
日本一美しい風景は、陸奥の松島湾の塩竈の浦だということで、それを模します。
庭にその風景を展開し、池にはいろいろの魚貝を放ちました。
また毎日、尼崎の浦から人夫数百人で海水を3600Lを運ばせて、塩竈を立てて塩を焼かせたといいます。
融の死後、息子の昇が宇多院に献じましたが、華美を維持することはできず、荒れ果ててしまいました。
この歌の当時には寺となり、融の曾孫の安法法師が住んでいました。
恵慶法師の友人でしたので、しばしば和歌の詠作を楽しんでいたようです。

読み上げ

046 曾禰好忠 由良の門を 048 源重之 風をいたみ

百人一首 初めてかるた

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