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053 右大将道綱母 嘆きつつ

右大将道綱母右大将道綱母
うだいしょうみちつなのはは

嘆きつつ 独り寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る
なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは いかにひさしき ものとかはしる

意訳
会いに来てくれないあなたのことを嘆きながら、一人で過ごす夜明けまでの時間が、どれだけ長いものか、あなたはご存知ですか?
歌の種類
恋 『拾遺集 恋四912』
決まり字
なげきつつ ひとりぬるよの あくるまは
いかにひさしき ものとかはしる
語呂合わせ
 嘆きイカ(なげき イカ)

人物

右大将道綱母(936年?-995年6月2日)
夫は摂政、関白、太政大臣を務めた藤原兼家。
息子は道綱。
『蜻蛉日記』の作者。
姪に『更級日記』の作者菅原孝標女がいる。
中古三十六歌仙の一人。
女房三十六歌仙の一人。

女好きの夫への歌

『拾遺集』の詞書にこうあります。

「入道摂政まかりたりけるに、門を遅く開けければ、立ちわずらひぬと言ひ入れて侍りければ」
(兼家が来たときに、門の戸を遅くあけると、立ち疲れたと言われたので、)

『蜻蛉日記』に詳しい事情が書いてあります。

兼家は他の女性のところへ行っていたのですね。
それも「仕事、仕事」と嘘をついて出て行ったので、より道綱母は怒っているのです。
それで、家に来られたときに、門を開けなかった。
すると、また、兼家は例の女性のところへ行ってしまった。

翌朝、兼家に宛てた道綱母の歌が「嘆きつつ」です。
ご丁寧に、しおれた菊に挿して送っています。

兼家からの返事がきます。

「夜が明けるまで待とうとしたんだけれど、急用の使いが来合わせてね。あなたが怒るのは無理もないよ。

げにやげに 冬の夜ならぬ 真木の戸も おそくあくるは わびしかりけり
(そうそう。冬の夜でなくても、戸があくのが遅いのはわびしいものです。)」

ぬけぬけと、というのは兼家のことをいうのですね。
しかし、締め出したあげくに、しおれた菊付きの和歌という演出も、なかなかのものと思います。

読み上げ

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