伊勢
いせ
難波潟 短き芦の 節の間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや
なにわがた みじかきあしの ふしのまも あわでこのよを すぐしてよとや
意訳 |
難波潟の短い芦の節と節の間ほどの短い時間でも、あなたに会いたいのに、あなたはもう、会わずにこの世を過ごせとおっしゃるのですか? |
歌の種類 |
恋 『新古今和歌集 恋歌一1049』 |
決まり字 |
なにはがた みじかきあしの ふしのまも あはてこのよを すぐしてよとや |
語呂合わせ |
難波が泡で(なにわが あわで) |
人物
伊勢(875年?-938年?)
宇多天皇の女御温子に出仕、後、宇多天皇の寵愛を受け、皇子を儲ける。
皇子夭折の後、宇多天皇の皇子敦慶親王との間に中務を生む。
三十六歌仙の一人。女房三十六歌仙の一人。
三代集では女流歌人の中では最も多く歌を取り上げられている。
読み上げ
018 藤原敏行朝臣 住の江の | 020 元良親王 わびぬれば |