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029 凡河内躬恒 心あてに

凡河内躬恒凡河内躬恒
おおしこうちのみつね

心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花
こころあてに おらばやおらん はつしもの おきまどわせる しらぎくのはな

意訳
あてずっぽうで手折ってみようか?初霜で、どこもかしこもまぶしい白い景色の中の真っ白な菊の花を。
歌の種類
冬 『古今和歌集 秋歌下277』
決まり字
こころあてに おらばやおらん はつしもの
きまどわせる しらぎくのはな
語呂合わせ
 こころ青(こころ あお)

人物

凡河内躬恒(859年?-925年?)
三十六歌仙の一人。
身分は低かったが宮廷歌人としての名声は高かった。

駄歌に御座候

一文半文のねうちもこれなき駄歌に御座候

正岡子規著『歌よみに与ふる書』

子規によって、ずいぶんと酷評された歌です。
初霜を置いたくらいで、白菊が見えなくなることなどありえない、嘘としても面白くない。
と、けちょんけちょんなのです。

無邪気な歌、と楽しむだけでもいいと思うのですが。

読み上げ

028 源宗于朝臣 山里は 030 壬生忠岑 有り明けの

百人一首 初めてかるた

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