僧正遍昭
そうじょうへんじょう
天つ風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ
あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ おとめのすがた しばしとどめん
意訳 |
空に吹く風よ、雲の通う道を閉じてくれ。天女のような美しい少女たちの姿を、もう少しこの目にとどめておきたいのだ。 |
歌の種類 |
雑 『古今和歌集 雑歌上872』 |
決まり字 |
あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ をとめのすがた しばしとどめん |
語呂合わせ |
天津乙女(あまつ おとめ) |
人物
僧正遍昭(816年?-890年)
俗名は良岑宗貞。
桓武天皇の孫。
子に素性法師がいる。
35歳の時、仕えていた仁明天皇崩御に際し出家。
六歌仙の一人。三十六歌仙の一人。
をとめたちは五節舞姫
『古今和歌集』の詞書に、「五節舞姫を見て、よめる」とあります。 五節舞姫(ごせちまいひめ)とは、大嘗祭・新嘗祭の公事の一つで四人以上の少女が舞います。
読み上げ
011 参議篁 わたの原 | 013 陽成院 筑波嶺の |