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059 赤染衛門 やすらはで

赤染衛門赤染衛門
あかぞめえもん

やすらはで 寝なましものを さ夜更けて 傾くまでの 月を見しかな
やすらわで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな

意訳
ためらわずに寝てしまえばよかったわ。夜更けから、月が西の山々に傾くのを見届けるまで、起きて待っていたのよ。
歌の種類
恋 『後拾遺集 恋二680』
決まり字
やすらわで ねなましものを さよふけて
かたぶくまでの つきをみしかな
語呂合わせ
 安かった(やす かった)

人物

赤染衛門(956年?-1041年?)
赤染時用の娘だが、実父は平兼盛と言われている『袋草子』。
藤原道長の妻倫子に仕える。
紫式部和泉式部清少納言伊勢大輔等とも親交があった。
中古三十六歌仙の一人。

姉妹のための代作

中関白少将に侍りける時、はらからなる人に物言ひわたり侍りけり。
頼めてまうで来ざりけるつとめて、女に代りてよめる

『後拾遺集』

中関白は藤原道隆(歌番号54 儀同三司母の夫)。
道隆が少将であったころ(974年-977年)、赤染衛門の姉妹と交際していました。
道隆が会いに来ると約束して来なかった翌朝、この姉妹の代わりに詠んだ歌です。

読み上げ

058 大弐三位 有馬山 060 小式部内侍 大江山

百人一首 初めてかるた

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