管家
かんけ
このたびは 幣もとりあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに
このたびは ぬさもとりあえず たむけやま もみじのにしき かみのまにまに
意訳 |
この度の旅は、急ぎで、お供えの幣も用意できませんでした。手向山の神よ、どうぞこの見事な紅葉の錦を、み心のままにお受け取りください。 |
歌の種類 |
羇旅 [きりょ] 『古今和歌集 羇旅歌420』 |
決まり字 |
このたびは ぬさもとりあえず たむけやま もみじのにしき かみのまにまに |
語呂合わせ |
この紅葉(この もみじ) |
人物
管家=菅原道真(845年8月1日-903年3月26日)
漢詩人。政治家。
宇多天皇(897年以降は宇多院)に重用される。
この歌は、898年、宇多院の宮滝御幸のもの。道真53歳。
899年2月に右大臣になる。
901年、藤原時平に讒訴され、大宰府に左遷。
現地で没する。
まにまにって何?
ままに、という意味です。
神のまにまに → 神の御心のままに
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