山部赤人
やまべのあかひと
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ
たごのうらに うちいでてみれば しろたえの ふじのたかねに ゆきはふりつつ
意訳 |
田子の浦に出かけてながめてみると、富士山のてっぺんに、真っ白な雪が降っているよ |
歌の種類 |
冬 『新古今和歌集 冬675』 |
決まり字 |
たごのうらに うちいでてみれば しろたえの ふしのたかねに ゆきはふりつつ |
語呂合わせ |
田子の富士(たごの ふじ) |
人物
山部赤人(701-736年頃)奈良時代の歌人
『古今和歌集』仮名序で、柿本人麿と並び称されています
三十六歌仙の一人
天皇の行幸に供奉して各地を回り、土地の自然を誉め称えた歌が多いです
原歌アレンジ
歌番号2持統天皇の歌と同様に原典の『万葉集』に載っている歌を、平安朝風なアレンジを施されたものになっています
田子の浦ゆ うち出でて見れば 真白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける
『万葉集』のものよりも、雅でなだらかな調べになった感じがします
場所
読み上げ
003 柿本人麿 あしびきの | 005 猿丸大夫 奥山に |