喜撰法師
きせんほうし
我が庵は 都の辰巳 しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり
わがいおは みやこのたつみ しかぞすむ よをうじやまと ひとはゆうなり
意訳 |
わたしの庵は都の東南にある宇治山。まさに静かで安らかな場所。なのに、世間の人たちは、わたしが世の中を嫌って山などに住むのだと、いうのです。 |
歌の種類 |
雑 『古今和歌集 雑歌下983』 |
決まり字 |
わがいおは みやこのたつみ しかぞすむ よをうじやまと ひとはゆうなり |
語呂合わせ |
わが意、世を憂し(わがい よをうし) |
人物
喜撰法師(生没年不詳)
平安時代初期の僧の歌人
六歌仙の一人
一説に紀貫之の変名
読み上げ
007 阿部仲麿 天の原 | 009 小野小町 花の色は |