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003 柿本人麿 あしびきの

柿本人麿柿本人麿
かきのもとのひとまろ

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を 独りかも寝む
あしびきの やまどりのおの しだりおの ながながしよを ひとりかもねん

意訳
山鳥の尾のような長い長い夜を、わたしに一人ぼっちで寝ろと、いうのでしょうか?
歌の種類
恋 『拾遺集 恋778』
決まり字
あしびきの やまどりのおの しだりおの
なかなかしよを ひとりかもねん
語呂合わせ
 足ながなが(あし ながなが)

人物

柿本人麿(660年-720年頃)飛鳥時代の歌人
三十六歌仙の一人 和歌三神の一人
のちに紀貫之が「柿本人麿なむ歌の聖なり」と称え、歌聖と尊ばれるようになりました
恋愛歌のほかに、歌番号1の天智天皇、歌番号2の持統天皇の息子 草壁皇子(662-689年)への挽歌などを作成しています

どれだけ長い夜なのか、がポイント!

『百人一首がよくわかる』という橋本治さんの著作で、この歌の紹介が秀逸だったので、ご紹介したいと思います
この歌は一言で言って最後の1節、「夜をひとりかも寝む(長い夜を一人で寝ろってか)」だけあればよい歌です
ところが
まず、山鳥の尾っぽが登場します
次に、その尾が下に垂れている(しだり尾)とまで説明して
またまたその上に「ながながし」とまで付けてきます

文字通り、「長い」を説明するのに、どれだけ長くてつまらない説明がいるのか
と思うでしょう?
長くて、つまらない、と感じますよね?

これで、「恋人がいない夜は長くて、つまらないんだよっ」ということを絶妙に表現しているのだ、と橋本氏はおっしゃっています

すごい。まさに目からウロコ!でした

読み上げ

002 持統天皇 春過ぎて 004 山部赤人 田子の浦に

百人一首 初めてかるた

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