阿部仲麿
あべのなかまろ
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも
あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも
意訳 |
天空を見上げると、月。ふるさとの春日の三笠山に出ていた、あの月と同じだ。 |
歌の種類 |
羇旅 [きりょ] 『古今和歌集 羇旅歌406』 |
決まり字 |
あまのはら ふりさけみれば かすがなる みかさのやまに いでしつきかも |
語呂合わせ |
天の実か?(あまの みか?) |
人物
阿部仲麿(698年?-770年)
716年遣唐留学生に選ばれ、翌年入唐。
唐の玄宗皇帝に仕え、光禄大夫などの官職に就き、李白などと交渉があった。
唐名は朝衡。
一度帰国を試みるも暴風雨に遭い断念。
唐に没す。
読み上げ
006 中納言家持 かささぎの | 008 喜撰法師 我が庵は |