中納言家持
ちゅうなごんやかもち
かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける
かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける
意訳 |
七夕の夜、天の川にカササギがかける白い橋。宮中の階段に降りた霜の白さを見ると、夜も更けたと思われるよ。 |
歌の種類 |
冬 『新古今和歌集 冬620』 |
決まり字 |
かささぎの わたせるはしに おくしもの しろきをみれば よぞふけにける |
語呂合わせ |
傘は白(かさは しろ) |
人物
大伴家持(718年?-785年8月28日)
旅人の息子。
高級官僚であったが、藤原仲麻呂暗殺の立案で左遷、氷上川継の乱への関与で解官、死後も藤原種継暗殺などで官籍除名されている。
三十六歌仙の一人。
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